第五回四国NGO研修のご報告
6月4日、四国NGOネットワーク(SNN)とJICA四国支部の主催で、
愛媛大学にて、第五回四国NGO研修が行われました。
テーマは「世界の防災」と「災害時における在住外国人支援」でした。
「世界の防災」については、ラジブ ショウ 京都大学地球環境学大学院助教授がお話くださいました。
ラジブ・ショウ先生は、数々の国連機関のプロジェクトに携わり、
現地コミュニティ、NGO、行政機関、国際組織と活動を行っています。
数々の、プロジェクトに携わった上で、やはり、
防災に一番必要なのは、「コミュニティ防災」だとおっしゃいます。
防災を技術の面から補おうとしていた傾向は、
95年の阪神大震災で見直されました。
救出・支援に最も役立ったのは、
地域の人々のネットワークだったのです。
防災は、人(役割)、町(コミュニティ)、絆(ネットワーク)の3つの柱で成り立つのです。
そう考えたとき、
隣の人の顔すら知らない、っていう状況で南海大地震が起きたら
やばいと思いました。
私たち大学生は特に危険です。
阪神大震災のときも、本来マンパワーとなるはずの20代から30代の若者は
災害弱者となりました。
コミュニティとの関わりが薄かったからです。
「災害における外国人支援」は、長岡市国際交流センター長、羽賀友信さんが講師を務めていました。
自ら、新潟県中越地震の時、余震の続く中、
スタッフと共に外国人被災者の安否確認を続け、
全国から寄せられる支援と被災者をつないだ実体験をまじえたお話でした。
四国にも、いずれ南海大地震が起こると言われています。
しかし、まだまだ備えをしている人は少ないです。
(70-80%の人が、地震に対する意識は高いものの、
実際に災害に備える人は30-40%といいます)
わたしもラジオしか用意してませんでした(゚_゚i)
備えをしていないことの危険さを恐ろしく感じました。
自分のマチが被害にあったとして、
自分が被災者としてどう動くか、
考えておかねばなりません。
それと同時に、在住外国人への支援についても、
災害の起こる前に、対策を考える必要を知りました。
高知には、約4000人の在住外国人がいます。
「地震」を知らない在住外国人の方々にとって、
それは全く未知の体験です。
知識もない、情報もない状況で、中越地震のときも、すごいパニックになってしまったそうです。
↓
羽賀さん「一番問題だったのは、地震が起きたときに、
ブラジル人も中国人も地震ということを理解されないことがあまりにも多かったということですね。
私たちは地震に慣れてますが、
ブラジルの方は「世界が壊れた、羽賀さん。」それぐらいの衝撃を受けられた。
ですから、単なるマグニチュードいくつということではなくて、
地震を知らない方が初めて体験し時の衝撃は、マグニチュード20とかそんなレベルだと思います。」
在住外国人の人たちへ情報を伝える方法(日本語がわからない人は数多くいます)、
ボランティアや支援をどう活用するか、
コミュニティ全体での、事前のシュミレーション・備えが大切です。
(ちなみに、勉強・備えのやり方には色々あります、
地震経験者、学校・地域・家族・自分自身で勉強した人、
この中で、
習った後に、実際に備えに移した人の割合が高かったのは、
地域や家族で災害について習った人たちでした。)
(記入者;古味)